茨城県日立市消防本部は2日、AED(自動体外式除細動器)を使い、迅速な連携プレーで、倒れた50歳代の男性の命を救ったとして、6人に感謝状を贈った。
男性が突然倒れたのは1月12日午前。日立市みなと町のグラウンドで行われたサッカー少年団の親子による試合形式の練習に参加し、終えた時だった。
コーチの三浦淳一さん(51)が、駆け寄って声をかけたものの意識がない。横向きにして気道を確保しながら、周囲に119番を頼んだ。
近くの久慈交流センターに保護者の一人、石井麻子さん(37)が駆け込んだ。職場で救急の講習を受けた経験があり、センターにAEDがあることも知っていた。
もう一人のコーチ、前野豊さん(68)は防災士の資格を持つ。石井さんとともにAEDの電極パッドを男性の胸に貼っていく。「ショックが必要です」と音声ガイドが心肺停止の状態を伝えた。
AEDを使用すると、反応があり今度は前野さんと保護者の西岡吉久さん(56)が交代で心臓マッサージを続け、通報から8分後に到着した救急隊に引き継いだ。男性は病院へ搬送され、現在は後遺症もなく社会復帰したという。
市消防本部は、この4人を含む6人に感謝状を贈った。前野さんは「救命講習を受けていたことが生きた」と振り返った。
市内では公共施設約170か所とコンビニ72店舗にAEDが置かれている。1994年以降、延べ約8万2000人が救命講習を受けている。