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2024.09.12 13:08:55

アフガン避難民の子供に日本国籍、名古屋高裁認める…出生時点で父母が「無国籍」

 アフガニスタン出身の両親を持つ女児(1)が、日本国籍を求め、新たな戸籍を作る「就籍」を申し立てた審判の即時抗告審が11日あり、名古屋高裁は、申し立てを却下した名古屋家裁豊橋支部の審判を取り消し、就籍を許可する決定をした。代理人弁護士によると、アフガニスタン出身の両親を持つ子供の就籍が認められたのは初めてとみられる。

 決定で、長谷川恭弘裁判長は、アフガニスタンの首都カブールに侵攻したイスラム主義勢力タリバンは2021年9月に建国を宣言したが、日本を含めた世界から承認されておらず、国家としての要件を欠いていると指摘。女児が22年に愛知県で生まれた時点で、両親は「国籍を有しない」状態だったとした。

 その上で、国籍法は、日本で生まれ、父母が無国籍の子は日本国民とすると規定しているとして、申し立てを認めた。

 代理人の永井康之弁護士によると、両親は難民認定を受け、現在、女児とともに「定住者」の在留資格を与えられているという。

 出入国在留管理庁によると、アフガン人の難民認定者は22年が147人、23年が237人で、永井弁護士は「同じ境遇にある避難者は他にもいる。避難民の子供たちが日本人として生活できる道が開けた」と話した。

2024.09.12 06:10:00

ペットの健康、獣医師がオンラインでアドバイス…丸紅が実証実験

 丸紅は、オンラインでペットの健康相談を受けられるサービスの事業化に向け、実証実験を始めた。病気の予防として獣医師が生活改善のアドバイスをするのが特徴で、来年度からの事業化を目指す。飼い主のペットに対する健康意識は高まっており、犬からスタートして猫にも広げたい考えだ。

 実証実験は犬を対象に今月から1回5000円(税込み)で始めた。申し込みが400件に達するまで続ける。ニーズを把握して事業化や料金を検討する。

 飼い主はアプリで申し込み、採尿キットで犬の尿を送る。獣医師は尿検査の結果を基に、食事や運動など生活習慣の改善をアドバイスする。犬の死因は腎不全や糖尿病が約10%を占め、高齢になると泌尿器系の疾患が増える。定期的な尿検査と指導で病気を予防する。

 国内では、病気になったペットのオンライン診断はあるが、健康相談は初めてとしている。商社のネットワークを生かして獣医師を確保し、オンライン診療への事業参入も検討する。

 ペット保険大手のアニコム損害保険の調査によると、犬の飼い主は食費など年間に約34万円を支出し、そのうち医療費など健康関連が10万円に上っている。

2024.09.10 14:10:13

加藤勝信氏、自民党総裁選に8人目の出馬表明…「国民の所得倍増」「給食費や出産費用の負担ゼロ」

 自民党の加藤勝信・元官房長官(68)は10日午前、国会内で記者会見し、自民党総裁選(27日投開票)への立候補を表明した。12日の告示に向けて出馬を表明したのは8人目となった。

 加藤氏は経済対策を最重視する姿勢を示し、「国民の所得倍増」を打ち出した。「日本全体が元気になる経済の好循環を生み出さないといけない」と強調し、早期に経済対策をまとめて「大胆な補正予算」を編成すると訴えた。

 「政治とカネ」の問題では、政治資金収支報告書に記載せずに受け取っていた分を議員から国庫に返還させ、政策活動費は使い道を原則公開とすべきだと訴えた。

 憲法改正については、自衛隊明記と緊急事態条項の創設を優先する考えだ。大規模災害に対応するため、首相直轄の「危機管理庁」創設も唱えた。選択的夫婦別姓を巡っては、「旧姓を法律上の姓として認める旧姓続称制度」の検討に言及した。

 また、少子化対策として、給食費や子どもの医療費、出産費用について「負担ゼロを目指す」とした。紙の健康保険証を12月に廃止し、マイナンバーカードに一本化する時期を見直すべきかどうかについては、予定通り実施すべきだとの考えを示し、「(社会のデジタル化を)止めては絶対にならない」と強調した。

 加藤氏は衆院岡山5区選出で当選7回。官房長官や厚生労働相、党総務会長などの要職を歴任した。総裁選への出馬は初となる。

 総裁選にはこれまで、小林鷹之・前経済安全保障相(49)、石破茂・元幹事長(67)、河野太郎デジタル相(61)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)、小泉進次郎・元環境相(43)、高市早苗経済安保相(63)が立候補を表明している。

 上川陽子外相(71)も、11日に出馬の記者会見を行う方向で調整している。

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