医療ニュース 2024.03.27

コロナ対策の「プレミアム食事券」、自らのレストランで232回不正利用…247万円詐取容疑で逮捕

 コロナ禍の影響を受けた飲食店などを支援する目的で千葉県が販売した「プレミアム食事券」を不正に利用したとして、県警は26日、千葉市中央区、飲食店経営の男(40)を電子計算機使用詐欺、同未遂の両容疑で逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。

 発表によると、容疑者は2022年12月1日~23年1月3日、経営する千葉市中央区富士見のレストランで232回にわたり、食事の提供を自身が受けたように装い、自らが購入したプレミアム食事券で決済。店が食事券によって支払いを受けた金額として、県から247万1536円を不正に得た疑い。

 また、23年1月4~29日には80回、同様の手口で利益を不正に得ようとした疑い。

 県警は、容疑者が客らに料理を提供して支払いを受けたにもかかわらず、自らの食事券を使って二重に決済をしていた可能性もあるとみている。

 県によると、プレミアム食事券の制度は22年12月に始まった。電子クーポンの形式で、県独自の要請に沿って新型コロナ対策を講じた「認証店」などで利用できた。客は1万円分の購入で、1万2000円分~1万2500円分の支払いができ、店側には集客などのメリットがあった。

 県は、食事券によって各店に支払われた金額を集計し、店側の口座に振り込んでいた。