医療ニュース 2024.01.04
東京都が介護職員に月額1~2万円支援…2025年度に3万1000人不足見通し
東京都の小池百合子知事は4日、介護人材の確保に向け、都内在勤の介護職員らを対象に1人あたり月額1万~2万円の経済的支援を行う方針を明らかにした。
年頭の職員に対する訓示で述べた。介護職員への支援を巡っては、政府が今年から月額6000円の賃金引き上げを決めている。小池知事は、住宅費など生活コストが高い都内の事情を踏まえ、支援を上乗せする必要があるとして、「東京の実情に応じた積極的な施策を考えていく」と語った。
民間企業で賃上げが進む中、介護業界では待遇の悪さから人材流出が続いている。都の2021年の推計では、25年度の都内の介護需要は約22万3000人に達するのに対し、介護職員は約19万2000人で、約3万1000人の不足が見込まれている。
小池知事は「高齢者介護に携わる人たちが希望を持って働き続けることができる環境整備が重要だ」と述べた。