医療ニュース 2025.03.17

肌に張りもたらすコラーゲン、「作られる仕組み」ウーパールーパーで解明…化粧品開発につながる可能性

 岡山大などの研究チームは、両生類のウーパールーパーを使った実験で、肌に張りや弾力をもたらすコラーゲンが皮膚の表側に存在する「表皮細胞」で作られていたことを確認したと発表した。ニワトリやマウスにも同様の仕組みがあるとみられ、人の細胞で共通点が見つかれば新たな化粧品開発につながる可能性があるという。科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に論文が掲載された。

 コラーゲンはたんぱく質の一種で、皮膚の本体部分「真皮」に多く含まれる。加齢で減少するとしわやたるみの原因になる。真皮にある線維芽細胞が作ると考えられてきたが、実験が難しく詳細は不明だった。

 チームは皮膚の透明度が高い若いウーパールーパーを使い、作られた時期が異なるコラーゲンを別の色に染める実験を行った。その結果、コラーゲンは表皮細胞から真皮側に供給されていることを確認した。真皮の線維芽細胞でも作っていたが、表皮細胞が作るコラーゲンを補強する役割にとどまっていた。ゼブラフィッシュやニワトリ、マウスでも主に表皮細胞が作っている可能性が高いという。

 岡山大の佐藤伸教授(発生再生生物学)は「化粧品や医薬品開発の新たな標的になる可能性が高い。人での検証も進めたい」と話している。

  皮膚の仕組みに詳しい九州大・佐田亜衣子教授(皮膚科学)の話 「これまでの定説とは異なる驚きの結果だ。他の哺乳類、特に人の大人の皮膚でも表皮細胞がコラーゲンを作るのか、加齢で減少した時にどのような細胞が新たに作るのか、さらに調べる必要がある」