医療ニュース 2025.02.18

「パンデミック条約」の策定協議、米が離脱通告…WHO「考え直すことを願う」

 【ジュネーブ=船越翔】世界保健機関(WHO)は17日、世界的な感染症の流行に備えて策定中の「パンデミック条約」について、米国のトランプ政権から策定に向けた協議を離脱するとの通告があったと明らかにした。WHOは今年5月の総会までの策定を目指しており、米国に再考を求めている。

 パンデミック条約は、新型コロナウイルスの感染拡大の教訓を踏まえ、病原体の情報共有やワクチン供給など感染症対策の国際ルールを定めるもので、2022年からWHOの加盟国の間で協議が続いてきた。

 WHOのテドロス・アダノム事務局長は17日の会合で、米国から14日に通告があったと説明し、「遺憾であり、米国が考え直すことを願っている」と強調した。その上で、パンデミック条約は「多くの点で合意に達し、ゴールが見えている」と述べ、改めて策定を急ぐ考えを示した。