医療ニュース 2025.01.20

「高輪ゲートウェイシティ」に創薬の新拠点、交通系ICカードにひも付けて診療データ蓄積…JR東日本が方針

 JR東日本は、再開発を進めている「高輪ゲートウェイシティ」(東京)に、新たな創薬拠点を整備する方針を明らかにした。JR東が展開する医療施設で蓄積したデータを、製薬会社による新薬開発の基礎研究などに生かしてもらう。創薬のハブ(中核)として、効率的な開発につなげる。

 喜勢陽一社長が読売新聞のインタビューで計画を示した。高輪ゲートウェイシティについては、商業ビルなど5棟の整備が公表されている。JR東は隣接地も開発する方針で、創薬拠点や教育機関などを整備する。一連の開発は、2030年頃の完成を目指す。

 JR東は、首都圏などの駅構内で医療施設「スマート健康ステーション」を展開している。創薬拠点では、交通系ICカードにひも付けて蓄積した診療データを活用する。予防医療にも生かす。