医療ニュース 2024.10.28

オリンパス、カウフマン社長兼CEOが辞任…違法薬物購入の疑い

 精密機器大手オリンパスは28日、シュテファン・カウフマン社長兼CEO(最高経営責任者、56)が同日付で辞任したと発表した。違法薬物を購入していた疑いがあり、取締役会が辞任を求め、カウフマン氏が応じたという。CEOの業務は当面の間、竹内康雄会長(67)が担う。

 発表によると、カウフマン氏が違法薬物を購入しているとの通報を受け、同社は外部の弁護士に相談し、事実確認や捜査機関への報告を実施した。内部調査の結果を受け、取締役会は、カウフマン氏が「オリンパスの行動規範や企業文化とは相容れない行為をしていた可能性が高い」と全会一致で判断し、辞任を求めたという。

 同社の広報は、カウフマン氏が違法薬物の購入を認めているかについて、「捜査に影響するため、回答を差し控える」としている。通報を受けた時期や内部調査の状況なども明らかにしていない。

 カウフマン氏はドイツ出身で、2003年にオリンパスの欧州にあるグループ会社に入社した。19年にオリンパス取締役に就任し、23年4月から社長兼CEOを務めていた。