医療ニュース 2024.09.30
同性パートナー間で生体腎移植を実施、親族間以外では国内初か…京都大病院で実施し既に社会復帰
京都大病院は30日、同性パートナー間で生体腎移植を行ったと発表した。日本移植学会の倫理指針によると、生体移植は原則、夫婦や親子など親族間でしか認められておらず、同性パートナー間での移植が明らかになるのは、国内初とみられる。
発表によると、移植を受けたのは、京都市在住の女性で、慢性腎不全のため、血液透析を受けていた。今年5月、同性のパートナーから腎臓の提供を受け、術後3週間で退院。すでに患者と提供者とも社会復帰している。
手術は、京大と日本移植学会のそれぞれの倫理委員会の審査を経て、実施が認められた。患者と提供者は、京都市の「パートナーシップ宣誓制度」の受領証を受けているという。