医療ニュース 2024.08.19
NTTデータがカプセルホテル、品川駅前に70ユニット…NTTグループのホテル事業拡大も視野
NTTデータは、睡眠時のデータを解析する技術を活用したホテル事業に参入する。東京・品川駅前に9日、カプセルホテル「ナインアワーズ品川駅スリープラボ」を開業した。蓄積した睡眠データを活用し、食品や医療機器メーカーなどの商品開発も後押しする。
ホテルは男性専用で70ユニット(室)。内部にセンサーや赤外線カメラ、集音マイクを備える。事前に同意を得た宿泊者が眠っている間に、寝返りやいびきの回数、無呼吸に陥った秒数などのデータを集める。宿泊者は後日、測定結果のリポートを受け取れる。
得られたデータは食品や医療機器メーカーなどと連携し、睡眠の質の向上につながる商品の開発に活用。2030年までにヘルスケア事業全体で300億円の売上高を目指す。
NTTグループは都市部などに通信設備を備えたビルを保有している。今回のカプセルホテルでノウハウを高めた上で、将来のホテル事業の拡大も視野に入れているという。