医療ニュース 2024.05.13

自分のiPS細胞から成分抽出、自分だけの美容商品…コーセーからカウンセリング含め100万円

 化粧品大手コーセーは、利用者自身の体細胞から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた美容商品開発の実証実験を年内に数十人規模で始め、2026年にも事業展開すると発表した。利用者個人のiPS細胞由来の美容商品は世界初という。

 医療用iPS細胞の受託製造販売を行うアイ・ピース社などと提携した。利用者の血液などから採取した体細胞からiPS細胞を作り、抽出成分を美容商品として提供する。自分自身のiPS細胞を活用することで、アンチエイジング(老化防止)効果も期待できるという。クリームやジェルといったタイプを選べるなど、使い心地や感触も一人一人の好みに合わせる。

 美容皮膚科などの医療機関を通して販売する。価格は、美容液6本に定期的なカウンセリングを含め、年間100万円を想定する。