医療ニュース 2024.02.13

オースティン国防長官が再入院、医師「長期入院見込まれず」…13日には復帰か

 【ワシントン=田島大志】米国防総省は11日、オースティン国防長官がワシントン郊外のウォルター・リード軍医療センターに搬送されたと発表した。ぼうこうに関する緊急の問題を示す症状がみられ、治療のため集中治療室に入院した。オースティン氏は、前立腺がんと合併症の治療を終え1月15日に退院していた。

 国防長官としての権限は11日、キャスリーン・ヒックス副長官に引き継がれた。同センターの医師は12日に声明を発表し「今回のぼうこうの問題により、(がんの)完全回復の見込みが変わることはない。長期入院は見込まれていない」と述べ、13日には職務復帰が可能との見方を示した。

 オースティン氏は今週、ベルギーを訪問し各国国防相らによるウクライナ支援国会合と北大西洋条約機構(NATO)国防相理事会に出席予定だったが、入院を受け訪問を中止した。NATO理事会にはNATO大使が代理出席し、ウクライナ支援国会合はオンライン開催に切り替える。

 前回の入院は、昨年12月22日の全身麻酔による手術とともにバイデン大統領やヒックス氏に知らされておらず、批判が上がった。今回は、即座にホワイトハウスや国防総省と米軍の幹部らに通知された。