医療ニュース 2024.02.07

PCR検査の投資詐欺で32億円集めたか、月8%の配当などうたう…社長ら容疑で再逮捕

 PCR検査キット販売事業を巡る投資詐欺事件で、警視庁は6日、医療関連会社「アイチェック」(東京)社長の金子賢一容疑者(44)ら男5人を詐欺容疑などで再逮捕した。警視庁は男らが架空事業への投資を持ちかけ、2022年3月以降、全国の投資家や法人から計約32億円を集めたとみている。

 捜査関係者によると、金子容疑者らは22年夏頃、都内の会社役員にPCR検査キット販売事業への出資を持ちかけ、月8%の配当や出資額の全額償還をうたい、約5000万円をだまし取るなどした疑い。

 出資金は検査キットの購入に充てると説明していたが、警視庁は金子容疑者らが別の投資事業で生じた損失の穴埋めなどに回していたとみている。金子容疑者らは別の会社役員ら5人から6000万円をだまし取ったとして、1月17日に詐欺容疑などで逮捕されていた。